福島イノベーション・コースト構想が行っております、福島県浜通り地域を中心に起業・創業を支援する「Fukushima Tech Create(略してFTC)」に、2年連続で採択していただきました!
事業のテーマは、「”地域防災”と”地域企業との連携”」
南海トラフ地震をはじめとする地震災害や、台風・集中豪雨など、「災害」に備えることは私たちに日に日に身近になってきています。
私たちコアシステムジャパンが目指すのは、独自の光ファイバーセンサーを応用して、市町村や地域のなかで「自助(家庭で災害に備える)」、「共助(地域やコミュニティが協力して災害に備える)」に貢献する事業の創出を目指しています。
昨年度のFTCプログラムでも福島県いわき市を中心に活動させていただきましたが、地域の防災活動にセンサーが活用されるには、技術的課題もさることながら、他にもいくつかの大きな課題を乗り越えなければなりません。例えば、機器の設置から情報の活用方法まで、地域の方々が扱いやすく、日々の生活の中で活用されるようにならなければなりません。また、機器やサービスがどれだけ優れていても、費用が高ければ使われません。
そこで今年度のプログラムでは、次の2つの取り組みに挑戦します。
- センサー情報を地元住民に伝える仕組みづくり
- センサー機器の量産化・簡便化(≒低価格化)
センサー情報を地元住民に伝える仕組みを実現するためには、災害リスク情報の伝達方法が地元住民の方々のこれまでの生活様式と親和性のあることが求められます。昨年度の取り組みでは、いわき市の地域防災に貢献されている福島工業高等専門学校にご助力頂きながら、いわき市管理河川でフィールド実証を行わせていただきました。今年度は更に一歩進んで、この情報発信の仕組みづくりに挑戦しますので、ご期待ください。
また、光ファイバーセンサーは価格が高くて専門知識がないと扱えない、という印象を持つ方も多くいらっしゃいますが、実は光ファイバーは、通信業界ではFTTH(Fiber To The Home)と言われるように各家庭に光ケーブルが配設されているほど身近な存在です。
当社コアシステムジャパンの独自ヘテロコア型光ファイバーセンサー「i-Lineシリーズ」は、汎用のシングルモード光ファイバーケーブルを素材としており、少量での受託開発において既存のセンサ製品と同程度の価格帯を達成しております(水位計「i-Line WL」の場合)。本プログラムでは、当社製品の量産体制を確立することで、更なる低価格化を目指します。