東京都八王子市が毎年実施している令和5年度「八王子市中小企業新商品開発認定制度」により、株式会社コアシステムジャパンの「光ファイバー水位計(i-Line WLシリーズ)」が八王子市の認定商品として認められました。
「八王子市中小企業新商品開発認定制度」とは?
本制度は、市内の中小企業者がもつ新規性の高い、優れた商品及び役務(サービス)の普及を目指すもので、市から認定を受けることで、販路開拓支援を受けることができます。
八王子市を中心に広がる多摩地域は、工業出荷額がシリコンバレーの2倍といわれ、市内には約1,600もの製造業が立地しています。また、八王子市は、21もの大学等がある、全国でも有数の学園都市であり、産学官による共同研究や情報発信が盛んに行われています。
特に近年では、脱炭素社会の実現に向けた環境負荷の少ない新商品等をはじめ、防災関連や新しい日常の定着に寄与する新商品等、幅広い分野の新商品が認定されています。
制度に関する情報を知りたい方は、八王子市ホームページへ
八王子市認定「光ファイバー水位計(i-Line WLシリーズ)」
株式会社コアシステムジャパンが開発した「光ファイバー水位計(i-Line WLシリーズ)」は、耐雷性・対候性に優れた”あらゆる過酷環境でも壊れにくい”自社独自の光ファイバーセンサーを応用し、河川や貯水池、上下水道をはじめとするあらゆる水環境に使える光ファイバー式水位計です。
既往の光ファイバーセンサーの多くが、消費電力や温度外乱の影響を受けやすく、更に高価格であるのに対し、当社の光ファイバーセンサーは独自技術により、既往の電気式センサーに並ぶ低消費電力・低価格帯で、”手軽に使える”光ファイバーセンサー製品を実現しました。
大学発ベンチャーの魅力あふれる企業を目指します!
今回の八王子市中小企業新商品の認定に一役を買ってくれたのが、今年4月に入社した開発部 長尾裕司さんです。長尾さんは、創価大学大学院理工学研究科で光ファイバーセンサーの研究に従事しながら、当社インターンシップを経て入社。少数精鋭の開発部員の中で、当社の光ファイバー歪みセンサー、光ファイバー水位計の開発に貢献してくれています。
今回の新商品認定の審査にあたり、大学院で培った知識とプレゼン力を生かして、認定審査のプレゼンターとしても活躍してくれました。
大学発ベンチャー企業で働くにあたり、私自身、学生の頃から研究しているヘテロコア光ファイバーセンサーを製品化する挑戦に参加できることは何よりのやりがいです。大学で発明した新技術といっても、一つの製品に仕上げるには想像以上の工程があり、自社の技術を守るための知財戦略、会社経営の大変さ、営業活動など、業務は多種多様です。入社して半年になりますが、技術開発の枠に収まらない様々なことを学べることも、大学発ベンチャーの魅力であると感じています。